風土が人間の精神や文化を決定してきたか?北海道文学は“植民地”から抜け出たか?? 19名による北海道文学論の最前線!!
北海道文学を抜本的にアップデートすること。一言で説明すると、それが本書の試みである。
あなたは北海道文学と言われたら、いったい何を想像するだろうか。
地元出身の作家を顕彰すること?あるいは単なる地域資料?
──いずれも現在の自分と無縁な、カビの生えた回顧にすぎないと思っていないか?
そうだとしても、やむをえない。大学で研究される日本近代文学の伝統は、あくまでも「東京」という「中央」を基盤としており、北海道をはじめとした「周縁」は、付け足しに留まることが多いからだ。
ジャーナリズムは、しばしば、「田舎臭い」と「地方」の文学を軽視する。対し、 新しい文化として喧伝される「ゆるキャラ」的なサブカルチャーは、高度資本主義と密着する形で、地域の歴史をめぐる政治性を、どこまでも希薄化させてしまっている。(はじめにより)
(出版元より)
出版社:藤田印刷エクセレントブックス
判型:四六判
ページ数:212